評価:
(ぽすれん) (Amazon)往年の名女優で、ある事件をきっかけに銀幕から忽然と姿を消した藤原千代子。そこへインタビューに現れたディレクターとカメラマン。千代子の手元には、無くしたと思っていた古い鍵があった……。
かつての女優へのインタビューという形で物語が始まり、女優が生い立ちを振り返る……というもの。
インタビューをしているという現実と、女優の過去の話、映画のシーンなどが複雑に絡み合い、まさに夢うつつという感じです。どこからどこまでが現実なのか、どこからが映画のシーンで、どこまでが過去の現実なのか。意図的に曖昧にされているので、観てる方も混乱してしまいます。
カメラマンのつっこみがなかなか面白い。「いつから映画の話になってたんや」とか。観客は、彼の視点を通していつの間にか映画の世界にどっぷりと浸かって行けるような仕組になってます。
この映画にはまれるかどうかは人によりそうなので、手放しの評価はできませんが、なかなか面白かったです。