マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『ジョゼと虎と魚たち』 コメンタリーが最高

評価:4.0

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正直に言って、あまり期待してませんでした。

主演は妻夫木聡池脇千鶴池脇千鶴の初ヌードで話題になったということくらいしか知らなかったんですが、観始めて数分でこの世界に溶け入ってしまいました。

舞台は大阪の貧乏長屋。主人公は雀荘でバイトをする男子学生恒夫(妻夫木聡)。バイト中に、常連客から明け方に出没するという乳母車を押すばあさんの話を聞くんですね。

その後、バイト先の犬を散歩させているときに主人公はばあさんと乳母車に出会います。

その乳母車の中にいたのは、足の不自由な女の子、ジョゼでした。

いろんな意味で文学的な雰囲気がそこかしこに流れています。原作は田辺聖子なんですね。今度読んでみようっと。恒夫のどうしようもない男さ加減が見事です。

観終わった後、「コメンタリー」というのがあることに気付きました。普段はこういうのは絶対観ないんですが、ちょっとだけ観てみようかなと思って再生。

妻夫木聡池脇千鶴、それに監督の犬童一心が映像観ながらしゃべってるだけなんですが、これがまた面白い。というか、このコメンタリーだけでも観る価値があります。なんというか、深夜ラジオを聴いてる雰囲気。

最初の十分くらいだけ聴くつもりが、結局ラストのスタッフロールまで観てしまいました。いやぁ、堪能させてもらいました。

池脇千鶴の役回りは、正直言ってあんまり可愛くないんですが、コメンタリー聴いてるとやっぱり可愛いなぁと思ったり。

一方の妻夫木くんは、結構計算高い奴なんだという印象です。コメンタリーって怖いなぁ(笑)。

これまで、コメンタリーなんてほとんど見向きもしなかったんですが、また暇なときに観てみようかなと思いました。視聴時間が倍になるのが辛いんですが(汗)。