マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


 大連行ってきました

5月13日から15日まで、大連に行ってきました。

九州の知り合いが大連に単身赴任に行ってから約2年。そろそろ生活も安定したということで、ご家族や九州の友人と一緒に様子を伺いに行こうという名目で行ってきました。

中国には昔から興味があったんですが、まだ行ったことがありませんでした。しかも対日感情が悪化しているという折も折。ということでちょっとドキドキしながら行ったんですが、大連は至って平和そうでした。

大連には日本系の工場もたくさんありましたが、襲撃された様子もなく平穏そうでした。知り合いの話によれば、大連では全く対日デモなどは起こらなかったとか。無事で何よりです、はい。

大連は、全体的に現在鋭意開発中という雰囲気があり、活気がありました。

この大連という町はいたるところが工事中だったりします。工事が中断されてそのまま放置されてしまったようなビルや、築50年くらいのビルがあるかと思えば、見るからに建設したてのビルがあったり。

道路はほとんど片道三車線くらいあるほど広いんですが、ほとんど信号がないため、歩行者が平然と道路を渡ったりしてます。いやほんと。車がビュンビュン走っている道路なのに、道の真ん中で人がボーッと立ってたりするんですよ。危ない危ない。

歩道も広いんですが、車も平気で走ってたりします(汗)。気付いたら車がすぐ側を走ってる、ということが何度もありました。

観光客がよく行くところではなく、普段みんなが生活用品を買ったりする市場やデパートに行ったんですが、物価はまぁ安い感じでした。予想通りパチモン(偽物)が多いですが、割といろんなものが手に入る感じでした。生活には困らないかな、と。

大連には川がないので、節水制限が厳しいというような話も聞きましたが、飲み水はかなり安かったです。500mlのペットボトルで2元(26円くらい)とか。

食料品としてカメが平気で売ってたり(というか水槽で泳いでる)しますが、まぁ日本のスーパーと同じような雰囲気でした。

中国の人はどちらかというと客を客と思ってない人が多いと聞いていたんですが、日本人向けにやってるようなホテルや免税品店やマッサージ店を除けば、大体そんな感じでした。

英語はまるっきり通じず、完全に中国語のみで話し掛けてきます(もちろん日本人向けのところでは日本語ですが)。聴き取るのは意外と聴き取りやすかったです。

なので、ある程度中国語も覚えました。が、筆談が予想以上に有効なので買い物も結構楽しめました。結構値段交渉も必要だったりしますが。

看板も読めるし、大概見当がつくので、韓国よりは不自由を感じませんでした。ハングルは読めても、意味がわからないということが多かったんですが、大連では読み方はわからないけど意味はわかるという感じです。

デパートの入り口でやっていた古本市(日本でもよくやってるようなワゴン販売)で、三国演義封神演義を見つけたので買ってきました。2冊で28元(約360円)。たぶん値段交渉すれば半額以下になったとも思うんですが、閉店間際で待ち合わせ時間ギリギリだったので、言い値で買ってしまいました。

もちろん中身は中国語なのでほとんど読めませんが、劉皇叔(劉は簡体字だけど)とか姜子牙などの文字を眺めるだけでうっとりできます(笑)。関羽は「関(の門がない文字)云(雲の簡体字)長」なんだぁとか。三国演義は桃園に始まり、司馬炎が中国統一するところまでちゃんとありました。

中国語は圧縮率が高いからか、『三国演義』や『封神演義』が全編1冊に入ってしまうんですね。すごいもんです。

製本がかなり雑なので、ページが破れてたり、変なところで糊がはみ出てページがくっついてたりもしますが、そのあたりは愛嬌ということで(汗)。個人的には是非欲しかったものなので、手に入ってめちゃくちゃ嬉しかったりします。

中国人の仕事が全体的に雑だというのは、雰囲気でなんとなくわかるような気がしました。というか、全体的に丁寧に仕事をやるという国民性じゃないんですね。仕事は飽くまでも与えられるものであり、積極的にやるものではない、という感じがしました。

客として行ってるのに、売ってやってるという雰囲気がそこはかとなく感じられるんですね。露店で売ってるようなものを食べながら店番やったり、隣の店の人と将棋やったり。

「仕事を一生懸命やる」ということはそれほど価値のあることではなく、むしろ「楽して稼ぐ」ほうが価値のあることのようです。なので、面倒な仕事をテキパキこなすのではなく、楽な仕事をダラダラする人の方が圧倒的に多いような気がしました。

料理を頼んでもなかなか出てこないし、オーダーしたものが出てこなくても平然としてたりします。文句を言っても「あらそう?」てな具合で反省するそぶりも見せない。というよりむしろ「面倒臭い客だなぁ」くらいの態度だったりします。

ああいう雰囲気を見ると、中国製品に粗悪なものが多いというのも納得できるような気がします。

私の知人も、そういう中国工場で中国の人を束ねる役職なんですが、やはりそういう部分で苦労が多いということでした。日本語や日本文化に詳しい中国人の通訳の人が言ってたんですが、「日本人は一を教えるとそれ以上のことを知る人が結構いるけど、中国人は一を教えても0.5くらいしかやらない」そうです。教えられたことを理解するのはできるのかもしれないけれど、それを全部一生懸命やる必要性を理解することができない、ということなのかもしれません。

まぁしかし。料理はうまいし安いというのは確かでした。知り合いのツテで、マッサージにも行ったんですが、全身マッサージ+足裏マッサージ(痛いやつじゃなくて、キモチイイやつ)をやってもらったんですが、丁度2時間で50元(約1,200円)。めちゃくちゃ気持ちよかったです。思わず二晩とも行ってしまいました。

というわけで、無事大連から帰って来たわけですが、やっぱり日本がいいなぁとしみじみ思いました(笑)。マッサージがなかったらめちゃくちゃ疲れてしまっていたような気がします、はい。