評価:
(ぽすれん) (Amazon)そして迎える最終章。
既に老境に差し掛かったドン・マイケル。すっかり実業財団へと変貌していったコルレオーネファミリー。
マイケルの娘(フランシス・コッポラの実娘、ソフィア)や、ソニーの息子ヴィンセント(アンディ・ガルシア)が登場し、徐々に世代交代の波が押し寄せてくる、という流れです。
若干最近のアクション映画の影響を受けてしまっているかという気もしますが、アンディ・ガルシアはかっちょいいし、ダイアン・キートンは全然老けてないし(というかアル・パチーノが老けすぎ)、なかなか楽しめます。
苦悩の末に下した前作での決断が、老いを前にしたマイケルの心に暗い影を落とすんですが、言葉のひとつひとつが重いんですね。マイケルの身体を蝕む老いと、ファミリーを思う心と、それが受け入れられない寂しさ。
前作・前々作の映像がまた、時代の流れを感じさせてくれてたまらんです。シチリアでの結婚式のシーンとか、若き日のファミリーが食卓を囲むシーンとか。
昔からのファンにとってはあんまり評価は高くなかった作品のようですが、個人的には非常に心に残る名作でした。クライマックスのあのマイケルの叫びシーンが忘れられません。