マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『プロフェッショナル 仕事の流儀 直感は経験で磨く 棋士 羽生善治の仕事』 羽生さんと茂木さん

評価:3.5

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2006年にNHKプロフェッショナルで放送されたものをDVDで観ました。

最近囲碁将棋、それにゲーム(汗)に時間を取られていて、なかなかDVDを消化することができません。たくさん溜まってて、身動きが取れなくなってきてます。

密着取材で使われている映像は、第24回朝日オープン将棋選手権の五番勝負ですね。仙台は秋保温泉の茶寮宗園、決定局は修善寺の鬼の栖です。

羽生朝日選手権者に挑戦するのは藤井システムで有名な藤井猛九段。羽生朝日1勝0敗で迎えた第2局。

第24回朝日オープン第2局(asahi.com)

藤井九段は対羽生戦9連敗中だったそうで、なんとか勝ててホッとした対局となりました。

この後、大阪の芝苑(しえん)で羽生朝日が勝ち、2勝1敗で迎えた最終局。

第24回朝日オープン第4局(asahi.com)

この対局は藤井九段の藤井システムを真っ向から勝負して羽生朝日が勝ちをもぎ取るという展開。

番組の中で、行方七段(当時)が「藤井さんが藤井システムでやられたらショックでしょうね」というコメント通りになってしまった対局でした。

微細な形勢(羽生さんはよく微差と表現します)で勝利を確信した手を指す際に震える羽生さんの指先が、勝負の世界の切迫した緊張感を感じさせます。

プロフェッショナルの中でもかなりよくできた回だったんじゃないでしょうか。