マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


THE GUILTY ギルティ

評価:4.5
guilty-movie.jp
緊急電話交換師のアスガーは刑事だったが、とある事件をきっかけにして現場から追われ、緊急電話交換師として勤務する日々を送っていた。
かかってくる電話は薬物中毒者や酔っ払いが多く、アスガーはこの仕事から離れ、刑事の現場に早く復職できることを願っていた。
そこに、ある電話がかかってくる。電話と電話番号から個人情報が閲覧できる(デンマークの制度ではそれが常識らしい)ツール、携帯電話の基地局が探知できるツールを駆使して、アスガーはこの電話に応対するのだが……。
電話越しの音と、アスガーの表情だけを手がかりに、物語は進んでいく。アスガーがかける場所は限られているが、毎回コール音がするたびに「どこに電話をしているのか」を想像する楽しみもある。観客は、受話器に耳を澄ますアスガーと一緒になって電話の向こうを想像し、対策を考えるのだが、時としてアスガーが予想外の行動をしてやきもきしたりもする。その辺りの作りがとてもうまい。
事前情報を極力入れないようにして観たい作品。
映画館で観ると、息をするのも飲み物を飲むのも憚られるくらい、音を立てづらい(笑)。気づけばずっと緊張してた。そして、BGMが皆無。それもすごい。