マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『セブン』 後味の悪さが光る秀作

セブン [DVD]
実は『12モンキーズ』と同じ頃くらいに観たと勘違いしてました。その頃に観たらまた評価が違ってたかもしれない作品です。

7つの大罪」になぞらえた猟奇連続殺人事件。そういう意味では『ボーン・コレクター』と同じような感じなんですが、犯人や作品の深さが全然違います。

比べて観ればよくわかるんですが、この作品の凄さは、退職間際の老人刑事(モーガン・フリーマン)と、この街に配属されたばかりの刑事(ブラッド・ピット)の心理描写にあります。

ありがちな設定といえばそうなんですが、このふたりが事件に関わる一週間の間に何を考え、どう行動するか。さらに犯人によって知らず知らずのうちに計画の一部に組み入れられていく。

はっきり言って、ラストの後味は鋭く悪いんですが、それは仕方ないんですね。あのラストがあるからこそ、この作品は秀作たりえていると思います。

それにしても、ケビン・スペイシー最高です。