マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『怪奇大家族』 ホラー風味の異色コメディ

評価:4.0

怪奇大家族 1@ぽすれん (ぽすれん) 怪奇大家族 DVD-BOX@Amazon (Amazon)
監督は『呪怨』シリーズでおなじみの清水崇。この監督のホラーって怖いんですよね。

その監督が作るドラマなので、さぞかし怖いドラマなのかと思いきや。

とある曰くつきの物件に引っ越してきた「忌野家」が舞台です。そこには見るからに怪しい開かずの間があり、忌野家に次々と災厄が降りかかってくる……という、それこそ『呪怨』を彷彿とさせる設定なんですが……。

ええと。めちゃくちゃおもろいです(笑)。

オープニングは『怪奇大作戦』のパロディ。これだけでおぢさん世代のハートはグッとくるわけです。

それに加え、ラップ音、地縛霊、妖怪、宇宙人などなど、魑魅魍魎のオンパレードです。全然怖くないけど。

主人公の高橋一生がイイ味出してます。線が細いかと思いきや、意外としっかり突っ込み入れてくれるので、観ていて安心できました。パッと観たときはなんじゃこりゃと思ったんですが、観始めてみるとドハマり。

ええと。今知ったんですが、オーディオコメンタリーも付いてるんですか(汗)。それは是非もう一度観なくては。ぽすれんで借り直そう……と思っちゃうくらい完成度高いです。DVD-BOXだとさらに特典もあるんですね。ううむ。いいな、それ。

コメディもホラーも当たり外れが激しいジャンルなんですが、この作品もそうかもしれません。受ける人には受けるけど、それ以外の人には意味不明でくだらないと思われる方向に突っ走ってます。でも、そこがまたイイのかもしれません。それでこそ『怪奇大家族』です。

個人的には「メメント森(死を想えという意味)」でメロメロになっちゃいました。清四最高(笑)。

単にバカバカしいだけでもなく、意外と壮大な伏線があったりもするので、存分に楽しませてもらいました。

普段はこういうホラーものは観ないけど、バカバカしいコメディは割と好き……という人にはオススメのシリーズです。