マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『クローン』 フィリップ・K・ディックらしい映画

評価:3.5

クローン@ぽすれん (ぽすれん) クローン@Amazon (Amazon)
フィリップ・K・ディックの『にせもの』を原作とした作品です。

主演はゲイリー・シニーズ。舞台は近未来。兵器開発者の主人公が、外宇宙のケンタウリから送られてきた自爆装置付きクローンだと疑われて追われるという物語。

クローンを作成するターゲットリストに載っていたからという、あまりにも希薄な理由で追われるハメになってしまった科学者が、自分がクローンではないということを証明してみせるために証拠を求めて逃げ回ります。

SFを題材として、記憶とは何か、自分とは何かを問うというのはディックのオハコなんですが、この作品もまさにそういう作品になっています。