マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『ONE PIECE』 第76巻

評価:4.0

ONE PIECE モノクロ版 76 (ジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle版]@Amazon (Amazon)
ドフラミンゴの元に急ぐルフィたち。
いつものように、サイドごとに物語が展開していく。ようやく大きなウネリがひとつの場所に集まり始めた。
ウソップの見せ場がいい。リク王のもとに集まった国民が立ち上がる。
後半はドフラミンゴやローの過去が語られる。これまた重い内容。
いつものことだが、話がいきなり飛びまくる。
白い町の話はこれまでドフラミンゴとローの会話の中で小出しにされてきたのだが、背景がわからないので何のことやらさっぱりわからなかった。
満を持してようやく語られるわけなんだけど、意味のわからない情報は頭から完全に抜け落ちている。再読しなければこれまでの会話を味わうことができない。伏線というには多いし、細かすぎる。その上、時間が経ちすぎているものも多い。へたすると何年も前に読んだ意味のわからないセリフの意味がようやくわかったりすることもある。よく言えば再読を前提とした味わい深い作品だとも言えるのだが、初読でわからないのは不親切な作り方であるとも言える。最近の巻はKindle版で揃えているので、いつでも読み直せるのが救いか。