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うちのかみさんが、テレビでウォーターボーイズの特集かなんかを観たらしく。
随分前から借りようと思ってたんですが、ようやく先週末TSUTAYA夏見台店で見つけまして。
早速借りてきました。いつのまにかもう3泊4日対象になってました。サイクル早いなぁ。
で、知ってる人は知ってると思うんですが、この映画は男がシンクロする映画です。
もちろん全編ギャグです。
始まってしばらくは、どっちかというと安っぽい青春映画のノリで、どちらかというと納屋的にはふたつみっつ文句をつけたくなるような感じでした。
高校生が主人公なので、全体的に台詞まわしが下手なんですよね。
それだけ自然な会話という感じを出したかったのかもしれませんが、ところどころ聞き取れない台詞があったり、イマイチという感じでした。
テンポも、なんかこうしっくりこない。
ううむ。これは失敗か? と開始30分くらいで思いました。
しかし、だんだんその下手さに慣れてくると、意外となんか落ち着いてきまして。
ちょうど水泳部の連中が最初のシンクロの演技を竹中直人に見せるシーンあたりくらいから、狙っている部分がわかってきて。
それからは素直に楽しむことができるようになりました。
なるほど。この映画はココをついてきているのか、と。
そういうときってありますよね。
シリーズものだったらシリーズものなりのお約束のような雰囲気があって。観る側はそのお約束に則って観るとおもしろさがより一層増す、というか。
例えば寅さんシリーズだと、いつ寅さんがフラレルかを心待ちにする雰囲気とかがあるじゃないですか。ドラえもんなら、のび太がいつ調子にのって失敗するかを見守る、とか。で、たまにのび太が泣かせる行動したりするとめちゃくちゃ感動したりとか。
そういうのってありますよね。
そういう部分がわかってくると、映画を観る楽しみも随分変わってくるわけです。納屋的には。
で、この映画もちょっと微妙なところをついてきてるんだなぁというのがだんだんわかってきまして。
直線的な笑いを目指すより、ちょっとズレたところをコチョコチョっとやる、という感じ。
かみさんはそういうところがツボにガツンと来たらしく、途中で咳き込むくらい笑ってました。
最後のシンクロのシーンはやっぱりなかなかミモノです。
いや、男のシンクロなんである意味美しさという意味では疑問なんですが、純粋におもしろい演技に仕上がっています。
これ練習するの大変だっただろうなぁとつくづく思いました。
こりゃ映画的な演技指導に金かけるよりシンクロ的な演技指導に金かける方を選んだなということがよくわかります(笑)。
でも振り返って考えてみると、ちゃんと青春してて結構納屋好きなストーリーでした。
うんうん。いい映画だ、これは。
観てない人、敬遠してる人は、試しに観てもいいかも。