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そういえば書いてなかった「アメリ」の感想なのだ。実は先々週借りて観たんだけど、なんやかんやで感想書くのを忘れていた。
レンタルビデオ屋で「アメリ」のパッケージ(スプーン片手ににっこりアメリ)を見たかみさんは、一言「ちょっと怖そう」という。
しかし、これを観たことのある従兄弟夫婦(旦那がフランス人)によると、「納屋ちゃん、これ絶対オススメ!」ということなのである。
フランス人の旦那も「どして、観ない?」とカタコトの日本語で勧めてくれた。
これは観ないわけにはいかない、とばかりに、いつものTSUTAYA夏見台店でDVDを借りてきた。ほんとにこの店はかなり利用させてもらっている。タダ券くらい欲しいもんだ(笑)。
冒頭から、嵐のように流れる字幕とフランス語に、うちのかみさんはグロッキー寸前まで打ちのめされた。
だいたい、フランス語の響きがなんともはやよくわからんし、その上大量の字幕が瞬く間に切り替わるので、字幕からは目が離せない……。
かみさんが睡魔に襲われることは必死である。
そんなわけで、途中から日本語吹き替えに変更した。
基本的に洋画は原語で観る主義なのだが、今回ばかりは勘弁である。
こういうときにはDVDってとっても便利である。
でも最近のDVDはメニュー画面がやたら凝っていて、表示までに時間かかるんだよなぁ。ちょっと減点(笑)。
しかもここで実はトラップがあった。
音声日本語だから字幕なんて「なし」でいいやと思って「日本語字幕なし」を選んだのだ。
いや。
普通はそれでいいんだろうけど、フランス語でメッセージが書かれたポスターの場面なんかで出る日本語字幕のことだったのだ。
それに気付いたのは終わってからだったりして。
ううむ。
で、このアメリなんですが。
はっきり言って、傑作です。
なんというか、犯罪と悪戯の絶妙な境目を攻めるところが最高。
冒頭の場面で、アメリが隣の家の屋根に登って隣人に仕返しするシーンを観た瞬間、やられたっ!と思ってしまった。
いたるところにちりばめられた美しい映像(それに色使い)、文学的な台詞回し。
それと、吹き替えなのにそれを感じさせないミゴトな声優陣。
吹き替えなんてテレビくらいでしかほとんど観ることないので、あまり比較はできないのだが、この吹き替えはかなりハマッテいた。
「きっとこの人は現在に足跡を残したいのよ!」
最高(笑)。