マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


10年目のFA宣言

昨日人事の発表がありまして。5月10日付け(ちょっと中途半端な日付だけど)に別の部署に異動することが決まりました。

会社に入って10年間、ほとんどずっと社内システム系の部署にいたんですが、5月からは仕事内容ががらりと変わってしまいます。

正式に発表になるまでは動けなかったのですが、これで自由に動けます。残りの2ヶ月間で、私が持っているスキルは全て残して行こうと思っています。

遂行しなければならない仕事の合間を縫って、納屋塾を開いて促成栽培するつもりです。勘所さえわかってしまえば、後は推して知るべしなんですが、短期間で教え込んでしまわないといけないので、いろいろ考えています。

自分自身も新しい仕事を覚えないといけないという意味では正直不安ですが、残される人たちの苦労を考えればそんなことは言ってられません。私のわがままで仕事が押し付けられてしまうことになるので、精一杯伝えられる部分を伝えて行こうと思います。

基本的に自分のやってきた仕事はほとんどすべてドキュメントを残してあるので辿れるはずなんですが、それを読むにもちょっとしたスキルが必要ですもんね。

システム管理系の仕事がそれほど得意ではない私でもできていた仕事なので、なんとかなるんじゃないかと思っていますが……。

新しい職場では、今までのように一日中PCの前にいるわけではなく、ほとんど社外に出て飛び回ることになりそうです。出張も多くなるし、休みは公休割れになる可能性が高いです。が、自分で希望して飛び込む職場なので、精一杯力を出し切ろうと思っています。

社会人としては、望むと望まざるとに拘(かか)わらず、与えられた仕事をこなすのは最低限の責務だと思っています。少なくともそれで給料をもらっているわけですからね。

それをやり遂げた上で、言いたいことがあれば言う。やりたいことがあればやる。責任を果たした上で初めてその人の言う発言に説得力が出てくるのではないかと考えています。まぁ当たり前過ぎて書くのもアホらしいですが。

今の部署に来たのは必ずしも本意ではなかったし、自分が向いていると思ったこともないのですが、それでも与えられたことはやり遂げたと思うし、求められる以上の仕事はしてきたつもりです。

ただ、さすがに8年間も同じ部署にいると、新しい技術や知識を吸収するモチベーションの維持も難しくなってきます。本来ならば、仕事の合間に新しい言語の習得や法改正の勉強などをしないといけないのでしょうが、ついつい裏でmixiにログインしてたりするんですよね(あかんがな)。

それでも大概のトラブルには対応できてしまうし、一年にひとつくらいは新しい分野のスキルを習得できてしまうんですね。今年は囲碁ですが(おいおい)。

そういう状態が実はしばらく続いていたので、このままでは自分が腐ってしまうなぁと強く感じていました。本来はもっと貪欲に知識や技術を吸収して仕事に生かさないといけないんですが、そういうモチベーションがなくなってしまっていたんですね。

そういうタイミングで今回の話に出会ってしまったので、思わず手を挙げてしまいました。
※まぁ、もちろんほかにももっといろんな理由がありますが、ここでは書けません(笑)。

今の部署には非常に迷惑をかけてしまうことが容易に予想できたので、最初はかなり迷いました。が、このチャンスを逃してしまうと、次のチャンスがいつ巡ってくるかわかりません。この局面は、この数年どころかこれからの人生すらも左右しかねない。さまざまな葛藤があったんですが、結局は勝負手を選びました。10年目のFA宣言です。
※コッパズカシいので職場には言わないでね>FA宣言(誰にともなく)

このまま今の部署にいると、安泰だとは思います。これまでのスキルもあるし、これからのこともある程度予測できます。まぁ苦労するのはどこの部署でも同じですし、4番でエースになれるとも思えませんが、7番で正捕手くらいではいられるだろうなと思っていました。

新しい職場に行けば、新人並みの素人になるわけです。右も左もわからない。システム的なスキルなんて、何の役にも立ちません。7番正捕手どころか、一軍登録されるかどうかもわかりません。まずは走り込んで体力作りからやらなければならないでしょう。

まぁしかし。FA宣言したからには、そこでモノの役に立てるように全力を尽くす覚悟はできています。何年か経った後で、あのときあの選択をしなければなぁと思うことがあるかもしれません。でも、それは言っていけないことなんですよね。

そんな後悔をしないように、ここにちゃんと宣言しておこうかなと思います。

求められたことは最低限こなす。その上で、言いたいことを言う、やりたいことをやる。それはどこに行っても変えないように、これからも邁進していきたいと思います。

あ、ちなみに。書く仕事ではないですよ。それはまた、さらに10年後の密かな目標ということで(笑)。