マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰

評価:4.0

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書) [Kindle版]@Amazon (Amazon)
池上彰が2009年10月、民主党政権交代後に出した世界ニュースまとめ本。
世界のお金の流れ、サブプライムローン問題からのリーマンショックブレトン・ウッズ体制後の基軸通貨としての米ドルがSDRに移行しつつあるという話題、そして自民党一党政治から民主党政治への転換による期待などが記されています。
ここから約3年の間に、東日本大震災が起き、民主党政権は瓦解しました。北朝鮮では金正日が死去し、金正恩が最高指導者の座を継承しました。韓国では李明博大統領の任期が終わり、 セヌリ党(前ハンナラ党)の朴槿恵(パク・クネ)が大統領になりました。一方、アメリカではバラク・オバマが再選を果たし、ヨーロッパでは2010年のギリシャの財政危機からのユーロ危機がようやく沈静化し始めています。中東や北アフリカではSNSが起点となったジャスミン革命などが起こりましたが、パレスチナは今なお混沌としています。
なんともめまぐるしく世界が動いているのだと、この本を読みながら感じました。たった3年で、世界を取り巻く環境というものがここまで変わるものなんですね。
どちらかというとこういう硬い話題は苦手なんですが、池上さんのわかりやすい解説のおかげですんなり理解することができました。表面的な部分を解説している部分が多いため、より深く知るためにはいろいろと調べる必要がありますが、そのきっかけは与えてくれます。
なお、別に知らなくても恥はかきません(笑)。個人的にこういう題名は嫌いなんですが、BookLiveで半額セールだったのでお試しということで読んでみました。