マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


クリミナル 2人の記憶を持つ男

評価:4.0

クリミナル 2人の記憶を持つ男(字幕版)

クリミナル 2人の記憶を持つ男(字幕版)

  • 発売日: 2017/07/05
  • メディア: Prime Video

ロンドン駐在のCIA調査員ビル・ポープは、とある任務中に何者かによって殺された。
CIAは国家的危機が迫っているとして、ビル・ポープが知っていたはずのスーパーハカー・ダッチマンの所在を聞き出すべく、ビルの記憶を別人に移植するのだった。
移植されるのは、幼少時に脳にダメージを受けて人格異常者として育ったジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)だった。
『ボーン』シリーズが記憶を失ったスパイなら、こちらはスパイの記憶を植え付けられた極悪人。
この設定だけでこの物語は面白くならないわけがないという予感がする。
別人の記憶が植え込まれるという設定は、『トータル・リコール』などの有名作品を始め、様々あるが、この作品では、「記憶=人格」と安易に設定していない。
元々の人格はそのままに、記憶がいかにその人物の行動を左右するかが丹念に描かれている。
良作。