さて。前回の続きです。
『盟誓のリナシメント』。鳳凰院凶真が復活し、ついにシュタインズゲートに挑戦する決意を固めたところまで進みました。
前回、岡部はかがりの記憶を戻す際に自分で電話を取ることで、未来で目覚めることになったのでした。
そこで第三次世界大戦下で戦うダルや鈴羽たちのメンバーに会ったことで、岡部はあることを悟ります。それは、「世界を騙すことができる」ということでした。
2025年に岡部が死ぬ、というのは動かせない未来だと思っていたわけですが、そこは2036年の未来。世界は騙されていたわけです。
ここで岡部は真帆の作った電子レンジ(仮)改良版を使って、何度もタイムリープを繰り返し、2011年1月末に戻って来たのでした。
正直に言ってしまうと、そんな回りくどいことをする必要があるのか? とも思えます。なぜなら、そこはまだ鈴羽が過去に戻る前。つまり、まだ時間跳躍する前のタイムマシンもあるはず(もしくは待っていればできるはず)。
だったら、エネルギーの制限をない状態でちゃんと紅莉栖が死んでしまう直前にタイムマシンで跳べばいいのでは? と思ってしまいました。
このシリーズではよくあることなんですが、冷静に考えればもうちょっとうまいやり方があるんじゃないかと思えるようなことを、登場人物たちが妄信的に突っ走ったりするんですよね(汗)。大体、物語の最初から、ぐずぐず言ってないで紅莉栖を救いに行けばいいじゃない、と思ってしまうのですが、それはまぁ野暮というものでしょう。
そんなわけで、個人的にはこの話のが流れがイマイチしっくりと来ないまま、物語は進んでいきます。
岡部が鳳凰院凶真キャラを復活させてまで目指したのは、Amadeusの紅莉栖の記憶を消去し、紅莉栖のPCとハードディスクの破壊することでした。
ただ、すんなり行くわけもなく、当然邪魔が入ります。
ここで明らかになるのは、ストラトフォーだけでなく、もうひとつの組織。
岡部たちは彼らの妨害をすり抜けて目的を達成することができるのか。
そして岡部の本当の目的は何なのか……。
『盟誓のリナシメント』のエンディングは、真のエンディングに向けての布石となっていました。
世界を騙せ
可能性を繋げ
世界は欺ける
胸熱です。