マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり。』 原作を忠実に再現したことが素晴らしい

評価:4.0

オリジナルの『IT』が公開されてから約30年。当時から原作を読んでから観ようと思っていたものの、原作になかなか手を付けられないままいつの間にかその存在すら忘れていた。
この作品が発表されて、いよいよ原作を読んで1990年版『IT』を視聴したのがもはや二年前(汗)。
ここにきて、ようやく観ることができました。
いやはや、長かった。
そして、1990年版の『IT』に足りなかったはみだしグループの悪たれ、バワーズの狂気、デリーという土地の呪われた感、地下水路の迷路感など、小説の中で確実に存在していた想像力をかきたてる厚みのある恐怖感が、映像となってきちんと再現されていました。
ペニーワイズの存在についてはこれに続く『THE END』に持ち越しですが、前半としては再現性の高さに感服しました。
ホラー映画的な視点から言えば、逆に物足りなく思ってしまう面もあるかもしれませんが、それはそれ。やはり原作の持つ雰囲気をきちんと再現したということを高く評価したいと思います。
なんだかすっきりしました。安心して後編に進めそうです。