マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『聲の形』第2巻 トラウマを解きほぐす鍵

評価:4.0

高校生になった石田将也は、過去の自分の過ちを清算するため、バイトで貯めた金を母親に返し、西宮硝子にも会いに行くのだった。
小学校のいじめ経験から、心を閉ざしていた将也は、この再会から少しずつ社会との関わりを取り戻し始める。
いじめの加害者から被害者になり、心に生まれた激しい自責の念を晴らすことだけが将也の目的だったのだが、硝子、結絃、永束と関わることで、自分の人生の可能性を再発見していく様は、いじめというトラウマを解きほぐしていく鍵になるのかもしれない。