マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『BEASTARS』第18巻 ビルとショック卵

評価:4.0

レゴシはチェリートン学園にしばらく潜伏。
懐かしのジャックほか寮生たちとの再会。しかし学園は食肉騒動以来、肉食動物と草食動物は完全別学となっていたのだった。
肉食動物と草食動物による肉草大戦の歴史、そして裏市で開催される愛肉(メニク)の日。
メロンの存在は闇市の雰囲気すら変えていくのだった。
新キャラ・キューも登場し、ここからまた流れが変わっていくのだろうなと感じさせる巻になっている。
個人的にはビルの「ショック卵」エピソードが好き。

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BEASTARS』第18巻

『サベイランス -監視-』 5Gの時代でも十分楽しめる

評価:5.0

サベイランス/監視〈特別編〉 [DVD]

サベイランス/監視〈特別編〉 [DVD]

  • 発売日: 2002/10/04
  • メディア: DVD

衛星を使った画期的なグローバルネットワークを構築し、世界に情報革命を起こすIT企業ナーブ。
ナーブを率いる天才社長ゲーリー・ウィンストンから、ぜひとも入社して欲しいと請われるマイロとテッド。
マイロはゲーリーの要請に応じて入社することになるが、オープンソースに理想を求めるテッドは入社を拒み、独自路線でシステム開発を進めることになる。
映画の公開が2001年。こういうIT系の映画は実世界の進歩が速すぎて、内容が陳腐化するのも早いのだが、この作品はストーリーのデキが素晴らしく、今観ても十分面白い。
ソースコーディングで世界に名を残したいマイロとテッドの野心、天才ゲーリーに率いられたエリート集団ナーブ、天才にはなりきれない平凡エンジニア、技術革新についていけないアナログな元警察の警備員など、個性に富んだ魅力的なメンバーが物語を盛り上げる。
あまり期待せずに観たのだが、最後まで楽しめる作品だった。

敵の先手を取るのが鉄則でしょ?

その通り!

知識は世界の財産

オープンソース万歳。

『七つの大罪』第41巻 そして迎える本当の結末

評価:4.0

七つの大罪』完結。
アーサーが飲み込んだ混沌の力を狙う力との戦い。
そして迎える本当の結末。
結末を超え、新たな時代が始まる。

『ブレードランナー2049』 時には他人である方がいい

評価:4.0

ブレードランナー 2049 (字幕版)

ブレードランナー 2049 (字幕版)

  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: Prime Video

『ブレードランナー』は1982年公開で、2019年11月のロサンゼルスが舞台だった。
この作品は35年後の2017年公開で、舞台は30年後の2049年6月。
レプリカントを解任(殺害)することを仕事とする「ブレードランナー」だったデッカードが、タイレル社が開発したレプリカント・レイチェルと姿を消してから30年。
ロス警察のブレードランナーであり、ネクサス9型レプリカントであるKD6-3.7は、郊外の農場で逃亡生活を30年続けていたレプリカント、サッパー・モートンを解任することで、隠蔽されていたものを発見する。

レプリカントの自我をテーマとした部分はそのままに、人間とは何か、レプリカントとは何か、愛とは何か、記憶とは何か、親子とは何かなどを深く追求していく作品となっています。
随所に『ブレードランナー』の懐かしい映像も交えながら、映像技術の飛躍的な進化にうっとりしてしまいます。
全体的にやや「タメ」が長く、間延びした感じもありますが、それだけ作品の世界観を丹念に映像化したということなのだと思います。
個人的に、ある建物の玄関のハングル「행운」を見て、「ヘンウンって何だ?」と思ってしまい、ずっと気になってました。ハングルは発音記号なので、読めることは読めるんですが、語彙力がないので意味はよくわからないんですよね(汗)。
後で調べたところ、「행운」は「幸運」という意味で、あの建物がラスベガスのカジノだったということを現しているようです。ハングルがわかる人にはわかるメッセージですね。
日本語も相変わらず随所に登場して、「お酒」とか「ソニー」とかDNA閲覧装置の音声ガイダンス(あの変な抑揚は演出ですな!)など、わかる人にはわかる仕様になっています。
個人的には、ガフの折り紙が健在だったのが嬉しかったです。しかも作ったのは羊。フィリップ・K・ディックの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』へのオマージュになっていますね。
いよいよ原作を読まないとなぁと思います。

Sometimes to love someone, you got to be a stranger.

時には誰かを愛するなら他人である方がいい。

『キングダム』第57巻 フルキャスト

評価:5.0

李牧本陣に迫った飛信隊だったが、挟撃の隙をついて傅抵が抜けだし、秦本陣の王翦軍に突撃する。
この巻は鄴をかけた秦・趙戦のクライマックスと言っても過言ではなく、満身創痍の秦軍もフルキャストが揃う展開となる。
前半の王翦軍本陣での戦いも興奮するが、後半の李牧軍本陣の戦いはさらに手に汗握る熱い展開。
こんなに盛り上がった状態で次の巻を待たねばならぬのが歯がゆい。

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

評価:4.0

カリフォルニア州サンノゼに実在する、銃器製造会社ウィンチェスターの社長夫人サラ・ウィンチェスターの屋敷を舞台とした作品。
サラは夫と子どもたちを失っており、その原因はウィンチェスター銃によって命を失った人々の怨念にあるとして、怨霊を鎮めるために屋敷の改築を繰り返していた。
主人公の精神科医エリック・プライスは、ウィンチェスター社から依頼され、サラの精神鑑定のためにウィンチェスターハウスに入るのだが……。

個人的には、ウィンチェスターハウスの現場監督が『インシディアス』シリーズのタッカー役アンガス・サンプソンだったので、それが気になって序盤の話が入ってこなかったです(汗)。
ホーンテッドハウス系の映画はたくさん観てきましたが、この作品はちょっと毛色が変わっています。
霊たちが屋敷の人を驚かすためにいたずらをするというのが、いわゆるポルターガイスト現象と言われていますが、この屋敷ではそういう現象は少なめです。
主人公のプライスが、アヘン中毒の傾向があるため、霊の姿が妄想なのか怨霊なのかがよくわからないところから始まります。
ウィンチェスターハウスの構造や、サラによる自動設計など、この形態でまだいろいろ話ができそうな気がしますが、セットを組むのは大変そうですね(汗)。
ストーリーはなかなか好みの展開でした。悪魔的なモノと対決する不条理ものよりも、こういう怨霊の正体が明らかになって対決するという図式の方がすっきりします。
ウィンチェスターハウスは現在も観光地として残っているそうなので、いつかは行ってみたいなぁと思います。

『Steins;Gate 0』プレイ日記05 きな臭くなってきました

プレイ日記5回目です。

shallvino.hatenablog.com

『閉時曲線のエピグラフ』の続きです。

Amadeus紅莉栖との接触を増やすにつれて、岡部は紅莉栖の死のフラッシュバックに悩まされるようになります。
このまま進んでも未来は暗いとわかっていながら、鈴羽の頼みを聞くことができない状況は続きます。
一方、アメリカで流行しているという新型脳炎についての情報も入ってきます。
周囲の人との記憶の整合性がおかしくなったり、会ったこともない人と会った記憶があったり。
それはまさに岡部の経験したリーディング・シュタイナーと同じような症状に見えます。

鈴羽がタイムマシンのところでフェイリスと話していると、何者かがその場から逃げ出すシーンがあります。
ライダースーツを着た人物が大型バイクに乗って逃走するんですが、この正体は今のところどのルートでも明らかになっていません。
もしかしたら、という人物はいるのですが、確証はないという状況です。
まぁ、世界線が異なると中の人も変わる可能性があるので、他のルートが参考になるというものでもありませんが。

岡部が紅莉栖と神社で話した後、紅莉栖からのコールバックに出ることで、次のチャプターに行く条件を満たします。
その直後、秋葉原の陸橋でフブキとカエデと会った際に、RINEを通してDメールを受信します。
……するんですが、ここでは特に何のアクションもないんですね(汗)。
何かもっと印象的なイベントがあるかと思ったのですが、肩すかしを喰らった感じのまま、次のチャプターに進みます。

『相対福音のプロトコル

このチャプターから、事件は動き始めます。
紅莉栖の実家がロシア語を話す特殊部隊のような人たちによって放火されたという話が真帆から聞かされます。
さらに、岡部が真帆とレスキネン教授と一緒にいるところを襲撃されます。
襲撃者は何者かによって頭を撃ち抜かれますが、これが誰によって射殺されたのかは明らかにされません。
ここまで、鈴羽が追ったライダースーツの人物と、この襲撃者を射殺した人物については謎のままです。

続いて、ダルの秘密のバイトに、紅莉栖のPCとハードディスクが持ち込まれます。
どこから持ち込まれたものかは、隠されていますが、ロシアではなさそうだということです。
ロシアではない、ということは紅莉栖の実家を襲ったチームとは別組織の可能性もあります。

いくつかの謎を残したまま、物語はまだまだ進んでいきます。

STEINS;GATE 0 - PS4

STEINS;GATE 0 - PS4

  • 発売日: 2015/12/10
  • メディア: Video Game