マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』 青い青春の春やねぇ(笑)

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1985年のスウェーデン映画です。なぜこんな古い映画を観たかというと、『サイダー・ハウス・ルール』のラッセ・ハルストレム監督の作品だからです。『ギルバート・グレイプ』も彼の作品なんですが、やっぱり風景描写が好きなんですよね。

たまりませんなぁ。この感性。最初は少年の青い性の話かと思ったらそうでもなく。いや、そうでもあるんだけど。それだけでもなく。

スウェーデンの田舎村が舞台なので、冬はほとんど雪ばっかりなんですが、春はなんとなく、日本の信州にでもありそうな雰囲気の風景です。

心理描写も風景描写もまだまだ洗練されていない感じですが、観ていてグッとくるものがあります。

イングマル少年の「〜に比べればぼくはまだマシだと思える」という言い回しや、イングマル少年に下着広告の解説を読ませる老人、同じレコードをずっと聴きつづけるスケベなおじさん……。サッカーとボクシングが上手くて、イングマルに迫る少女。イングマルの青い性を刺激しまくりのグラマーなお姉さん。

魅力たっぷりな登場人物に恵まれてます。

なんか思い出すたびに胸が熱くなる感じです。懐かしい風景。まさにそんな感じ。

一言でこの映画を言い表すと、『赤毛のアン』をちょっとエッチにした感じですか(笑)。あ〜あ、言っちゃった。

納屋は実はイングマルに迫る少女と同じ歳なんですが(1972年生まれで映画作製時13歳)、その頃にこの映画観てたらかなり影響されてただろうなぁと思います。それくらいインパクトのある映画でした。