マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『運動靴と赤い金魚』 懐かしき貧乏

ASIN:B00005FBRJ
随分古い映画なんですが。

例の「しおどめ名画座」で、松本人志の映画評論本で取り上げた作品の特集をやっていたので借りてみました。

イランが舞台なので、イラン人の生活風景がよくわかります。こういう貧乏な人たちの生活がグチャグチャにされているんだよなぁと思いながら観てました。

妹の運動靴をなくしてしまったアリ少年のお話。

めちゃくちゃ貧乏で、代わりの運動靴を買うこともできないので、両親に言い出せずに、アリ少年のボロボロの靴を兄・妹で交代で履くという話です。

出てくる人がみんな貧乏で、報われなくて、観ていて苦しくなります。

でも昔の日本もこんな生活だったんだよなぁとちょっぴり思いました。

イスラム社会とは全く違うはずの自分の子供の頃の風景が随所で思い出されるんですよ。初めて見るはずのイランの貧乏家庭の生活風景のはずなのに、どこか自分の子供時代の風景が重なるんですよ。全然違うのに。不思議なんですが。

例えば、アリと妹がノートを使って親に内緒の話をするシーンとか。そういえば昔こんな風にしてたなぁと思い出すんですよね。

そういう意味では、どこの国でどんな文化であっても同じなんだということがよくわかります。