昨日の堂本兄弟に長渕が出演してました。
去年末の紅白以来、長渕剛のファン魂が再燃しちゃってて困るんですが。ちゃんとビデオに録画しておきました。ああ、DVDに焼いちゃうんだろうな、永久保存とか言って……。という状況です。
個人的に、堂本剛に真っ向から「ジャニーズ、だよねぇ?」と言ってしまえる長渕が好きなんですな。なかなかああいうセリフは言えないぞ、と。
長渕は相変わらず傍若無人というか、傲慢というか、唯我独尊でしたな。こりゃ一般人は引くわな、と(笑)。
長渕が好きな言葉として挙げていた「今に見てろよ」という言葉と、影響を受けた人として挙げた「吉田拓郎」なんですが。このふたつには実は因縁があったりします。
長渕がまだデビューしたての頃。吉田拓郎はすでにフォークの神様的存在でした。長渕は、その吉田拓郎のコンサートで前座として歌を歌ったことがあるんですよ。吉田拓郎絶頂の1979年、伝説の篠島アイランドコンサートです。前座というか、オールナイトコンサートで、拓郎の休憩時間作るためのゲスト出演だったんですが。
吉田拓郎の歌はご存知の通り、男気溢れる歌が多いんですよね。ということで、客層も結構そういうのを期待してるわけです。
ところが、デビュー当時の長渕は、ガリガリの長髪で、歌う曲も女々しいのが多かったわけです。そのとき歌った曲は
「風は南から」
「いつものより道もどり道」
「友への手紙」
「あんたとあたいは数え歌」
「祈り」
「巡恋歌」
だったんですが。これがまた不評でして。客に「帰れ」コールされたんですよ。特に「あんたとあたいは数え歌」がいけなかったらしく。この曲の途中あたりから「帰れ」コール大合唱。それに対しての長渕のセリフ。
「あ? 帰る? 俺、帰れっつうの? 帰る? いや俺は今日は帰らん。とにかく、とにかく俺は時間もらったんだ。帰れっつうならお前帰れ、お前! 俺は今日は帰らんぞ!!(拍手) みんな応援してくれ! 頼む、サンキュー。俺のファンだって来てんだ、バカヤロー。」
これですよ、これ。これが長渕剛の原点。
吉田拓郎のファンに馬鹿にされながら、それでもちゃんと与えられた時間をこなして歌う。この頃の長渕は、ほんとに弱っちょろいやさ男だったんですが、こういう精神力の強さってのはあったんですね。
このときのことを長渕は後に、「悔しかったけど今にみてろよという思いで歌った」と語ってるんですよね。
そういう話を思い出しました。いやぁ、「吉田拓郎」と「今にみてろよ」という言葉だけでご飯一杯いけちゃうわけです、長渕ファンは。吉田拓郎を持ち上げといてその言葉出すか、剛コノヤロー、と(笑)。
いやぁ、長渕ワールド全開ですみません。
ちなみに、篠島での長渕のセリフは吉田拓郎 Island Concert in 篠島に全文がほとんど載っています(テープから起こしたんだそうです……すごいな、こりゃ)。
今年長渕がやろうとしている桜島ライブは、この伝説の篠島アイランドコンサートの長渕版と考えて良さそうです。恐らく昔からやりたかったんでしょうね。自分ひとりだけのために野外に会場を設営して、篠島を超える観客を動員する……。長渕の夢だったんでしょうねぇ。
篠島が午後7時開演、午前4時終演。桜島が午後9時開演、翌朝日の出まで。意識してない方がおかしいですね(汗)。
というわけで、やはり長渕ファンとしてはやはり今年の桜島は外せないようです(笑)。チケット取れてよかったです、はい。