『オープン・ユア・アイズ』との比較のために、『バニラ・スカイ』も観直しました。こういうときに定額制DVDレンタルって便利です。図書館感覚で借りれますからね。
ペネロペ・クルスは同じ役を演じてるんですが、実は微妙に違う性格を演じてます。そのあたり、見比べるとよくわかります。個人的には前作の方がいいなぁ。『バニラ・スカイ』ではどうもイケスカナイ部分があります。
見直してみるとそれほどひどいとも思えませんでした。音楽もかなり効果的に使ってますし、コマゴマとしたところにお金をかけてるし。
大枠のストーリーは全くと言っていいほど同じなんですが、前作で言葉足らずな部分は付けたし、蛇足的な部分は削ったりされています。
どちらが好みかというのは、観た人の好みかなぁという感じですが、何度か観るうちにこの映画の、というかこの世界観の魅力が広がってくるなぁという気がします。
夢とは何なのか、というテーマはやっぱり面白い。夢の中では人が突然入れ替わったりするし、過去の記憶があいまいになる。そういうことってよくありますよね? そのあたりを映画としてここまで描いている、という意味ではやはり原作が素晴らしいということでしょう。
『バニラ・スカイ』の中に、ボブ・ディランの『THE FREEWHEELIN'』のジャケットを模したシーンがあるんですが、そういう遊び心って結構好きですね。
映画の中でかかるボブ・ディランの曲は『FOURTH TIME AROUND』(残念ながら↑のアルバム収録曲じゃない)なんですが、FOURTHというのは前作にはないキーワードだったりするんですね。深いなぁ。