評価:
(ぽすれん) (Amazon)ベースは攻殻機動隊なんですが、これまた完全な押井的な世界が広がっています。
攻殻機動隊を知らない人には地雷でしょうね。さっぱりわからない映画になっていると思います。
同じような意味で、押井守という人の作品を知らない人にとっても地雷でしょうね。特にSTAND ALONE COMPLEXしか知らない人にとってはとても攻殻とは思えないでしょう。
まぁ、『機動警察パトレイバー2 the Movie』や『WXIII 機動警察パトレイバー』のように、「シリーズものに押井守が関わるとどうなっちゃうか」を知ってて観る人にとっては、予想通りの展開です。
個人的には非常に楽しめました。やっぱりいいなぁ、バトーは。
全体的に禅問答のような部分が多いし、現実と仮想現実がごちゃごちゃしてるし、全編夢の中のような色彩なので、好き嫌いはわかれると思うんですけどね。
しかし、予備知識の部分で今から観る映画のシーンをバリバリ使うのは勘弁して欲しいです。前作のシーンだけでやってもらいたかったなぁ。
余談)そう言えば、挿入テーマで「とおかみーえみためー」って歌う部分があるんですが、これってちゃんとしたお祓いの祝詞(のりと)なんですね。神社の巫女舞などで、巫女さんたちが唱えたりする祝詞です。「遠神恵為(とおかみえみため)、祓いたまえ清めたまふ」と唱えるのが一般的かも。