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「今まで読まなかった種類のマンガを読むキャンペーン」の一環で読んでみました。
前回は『げんしけん』だったんですが、今回は『ルサンチマン』です。どちらもこれまでは避けてたジャンルのマンガです。
「ルサンチマン」という言葉自体は、プロレタリア文学(うちの親父がそういうのに傾倒してた)で頻出する単語だったんですが、最近やたら聞くようになってきたなと思ってたんですね。すると、そういう名前のマンガがあるんだということを知りまして。
早速読んでみました。
舞台は近未来。
主人公は、印刷工場で働く30歳間近のメガネ・デブ・ハゲという絵に描いたようないわゆるキモメン毒男。どことなく親近感を覚えるのは内緒だ(汗)。
そんな主人公は現実世界に嫌気がさし、友人のラインハルト(笑)の誘いに乗って、バーチャル世界の女の子に手を出すハメになる……。
ああ、書いてて嫌になってくるんですが(汗)。
もうまさに現実逃避。まぎれもなくひきこもりの世界です。
と、最初はかなり距離を置いて読んでいたんですが、そのうちにグイグイその世界に引き込まれていきました。
確かに下ネタも連発するし、絵もお世辞にもうまいとはいえないんですが、バーチャル世界の捉え方やストーリーの展開など、なかなか捨て置けないものを感じました。
正直言って、第一巻だけ読んでやめちゃおうかなぁと思ってたんですが、思い直して良かったです。
どこからどうみてもおっさん顔の主人公が自分より年下だと思うと切なくなっちゃいますが、まぁそこは我慢するとして、なかなか読み応えのあるマンガです、はい。