マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


 突然ルービック・キューブがやりたくなる症候群

先日、津田沼の大型本屋(津田沼にはなぜか大型本屋が多くて重宝している)に行ったときのこと。

NDSで大ヒットした川島教授関連本の近くに、なぜかルービック・キューブが置かれていたのに目が止まった。

懐かしい。あまりにも懐かしい。

ルービック・キューブが流行ったのはいつ頃だっただろうか。あの頃はまだ小学生だったと記憶している。何年生だったかまでは覚えていない。爆発的な流行だった。本物は買えなかった。ある日親父が買ってきたのはスネーク・キューブだった。それはそれでおもしろいけど根本的に違うよ、とーちゃん。

当時は6面完成などできるはずもなく、2面(表と裏)完成させるだけでもういっぱいいっぱいだった。現在のようにインターネットがあるわけでもなかったので、攻略法を調べる手段もなく、自分にできるのはここまでなのだと完全に諦めていた節がある。

しかし、その場では懐かしさを感じただけで、特に欲しいとも思っていなかった。

数日後、九州でバーベキューをしていた際、ふとしたきっかけでルービック・キューブのことを思い出した。おもちゃの爆弾を廻しながら、しりとりゲームをしていたときだ。しりとりの鬼門と言っていいで思いついたのが、ルービック・キューブだった。

この瞬間を堺に、ルービック・キューブのことが頭から離れなくなってしまった。

今でも1面くらいは容易に完成させることができる自信はあった。それくらいなら手が覚えているはずだ。

しかし、それ以降は全く自信がなかった。1面が完成したら、裏面に挑戦する……はずなのだが、やり方は完全に忘れてしまっている。完成した1面を崩すことなく、裏面なんてできるのか……などと考えると、甚だ心許なかった。

心許ない……どころではないかもしれない。全く手を動かすことができなくなるんじゃないか。そう思った。そう思った瞬間、ああ、やってみてぇという欲求が沸々とわいてきた。

そして昨日。帰りにとうとう買ってしまった。ルービック・キューブ。25周年だそうな。ルービック博士がにっこり笑っている純正品。1,980円なり。

ルービックキューブ(攻略本あり)@Amazon (Amazon)
↑実はAmazonで買った方が安かった(汗)。

昔は本物は手に入らず、安い粗悪品で遊んでいた。600円くらいで手に入った記憶がある。が、今触ってみると、本物もそれほど精巧じゃないような気がする。回すとどこかがひっかかる、そんな感じだ。

予想通り、1面完成させるのはいとも簡単だった。手が覚えている。

しかし、そこでパッタリと手が止まってしまった。

裏面?

無理だ。揃った1面を崩すのが怖くて、裏面を揃えることはできそうにない。それどころか、もう回したくない気がして仕方がない。

ふと、パッケージの下に攻略メモが入っているのに目が止まった。

そう。昔は知らなかった攻略法が、今では簡単に手に入ってしまうのだ。あの頃は6面完成できる人を神のように尊敬の眼差しで見つめたものだが、もしかすると自分にもできてしまうかもしれない。

そう考えると、いてもたってもいられなくなった。

そこにあるのは、あの幼き日の自分にとっては禁断の攻略法だった。ごくり……。

さっそく、手順に従ってキューブを回してみる。

お。揃った。

え? ここをこう?

何! これがこうだから……。

うお。

はう。

はぁはぁ。

5分後、自分の手元には見事に6面が揃ったキューブがあった。

ちょっとした達成感とともに、何をやったか全く覚えていないことに気付いた。

これではいかん。

確かに6面は揃った。が、しかし。

これはスタートラインに過ぎん。きっと。この攻略法を会得して、虎の巻を見なくても身体が勝手に動くようにならなければ、それは負けなのだ(いやいや)。



というわけで、しばらく寝る前にカチャカチャやることにします。意外と和みます(笑)。

でもね。これ買ってきた後にかみさんに見せたら「今更流行らんものを」と冷めた目で言われちゃいました(涙)。しかも「どうせ偽物やろ」だって。違うもん。本物だもん。ルービック教授がにっこり笑ってるもん。