評価:
(ぽすれん) (Amazon) (アイ信通販@楽天)コリン・ファレル主演のアレキサンダー英雄譚です。
個人的にコリン・ファレルは好きなんですが、これはイマイチでした。金髪で長髪のコリンを見ていると、誰かに似ているような気がして仕方なかったんですが、野村義男に似てたんですね。似てませんかね?
アレキサンダーの母親役がアンジェリーナ・ジョリーだったりするのも不思議な感じですが、こちらは見事でした。妖女らしいというか。オリエンタルでエキゾチックでかっちょいいです。
後、アンソニー・ホプキンスが語り部役だったりするんですが、最後のスタッフロールで初めて気付きました。どこかで見たことあるおっさんやなとは思ってたんですが。すっかり老け太りしてました。存在感はあるんだけど。
この頃の英雄って、後世から見るとどうしても神話と重なってしまうんですね。
神格化されてしまうというか。
そういう意味では、この作品はしっかりとひとりの人間としてアレキサンダー大王を描いていました。母親と父親に対するコンプレックス、神話の英雄に魅せられ、いつの間にか自分と重ね合わせ、周囲の人々と自分自身をガンジガラメにしてしまう信念に囚われてしまったり。
終盤、インドで象軍団と対戦するシーンは、『真・三国無双』シリーズの南蛮軍を彷彿とさせます。というかどう観ても南蛮軍です。孟獲もいたに違いありません。ほんとうにありがとうございました。
長雨と長期の遠征で疲れきった軍隊に、あれはやっぱり反則です。敵うわけありません。
男色に走ったり、山岳地方の娘を娶ったり、人間としてはいろいろ問題のあるアレキサンダーですが、どこか憎めない部分がよく描けていたように思います。あんまり強そうじゃなかったことを除いては(というか、ずっと負け戦ばかりやってた印象しかない)。
アレキサンダー英雄譚なので、そこらへんがもう少ししっかりしてたらもっと良かったように思います。