マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


待望のKindle for PCが登場

Kindleが日本にやってきて、足りなかったものがひとつあるとすれば、それはPCでKindle本が読めなかったことである。
koboやKinoppyでできるのに、Kindleはできなかった。
実を言うと、日本上陸前のKindle for PCはあったのだが、縦書きに対応していなかったため、実用的ではなかったのだ。
一方で、Kindle Viewerは存在しており、EPUB形式のものを読み込ませるとmobi変換もしてくれるので重宝していたのだが、自分のKindleライブラリを読むためのものでは残念ながらなかった。
Kindle for Cloudでマンガや雑誌等は読めたのだが、それもテキストベースのものは読めなかった。
そのが、このたびようやく正式にKindle for PCが登場した。
Kindle for PC
もう何も言うことがない。感無量。ちゃんと辞書をダウンロードして引くこともできるし、Google検索やWiki検索にも対応している。テキストのコピーは対応してないけど、これはFire端末でも12月にようやくできるようになった便利機能なので、今回はまぁいいとしよう。
ああ、便利すぎる。



ITmediaPC Watchでも報じている。やはりKindle for PCは待ち望まれていたということだろう。いずれも期待感に満ちている。
「Amazon、リフロー型和書にも対応したWindows向けアプリ「Kindle for PC」をリリース」ITmedia eBook USER)
「Kindle for PC日本語版を試してみた 〜タッチ操作にはやや難あり」PC Watch
実は私も10インチのYOGA tablet 2 with Windowsで試してみた。

Lenovo YOGA Tablet 2 with Windows キーボード付き(Windows 8.1 with Bing 32bit/Atom Z3745/2GB/32GB/10.1型ワイド/OffieH&B)59428422@Amazon (Amazon)

だが、タブレットとして利用するという点においては、Android版の方がはるかに使いやすい、というのが今のところの感想である。
というのも、マウスを使ったUIは比較的意図通りできるのだが、タップによる操作はページ送り以外は割と不便である。また、テキスト中の画像の拡大・縮小などはマウスでもできなかったりする。
今ちょうど↓この『「怖い絵」で人間を読む』という本を読んでいるのだが、これには文中にたくさんの絵が入っている。Fire端末やAndroid版、iOS版では自由に拡大・縮小できて、これがまた絵の細かい部分もちゃんと見えるので、かなり重宝しているのだが……。

「怖い絵」で人間を読む 生活人新書 [Kindle版]@Amazon (Amazon)

残念ながら、PC版では画像を選択することもできない。

まぁ、できない部分はまだまだあるが、これからもっと改善されて便利に使えるようになってくるのだろうと期待している。なんせ、これまではPCではKindle本(の縦書きテキストリフロー形式)を読むこともできなかったわけである。これは大きな前進だと言える。
何より嬉しいのは、Windows版ではマルチタスクで他のアプリケーションと同時に使えるという点である。Evernoteに読書メモを取ったり、マインドマップで情報を整理したりがWindows端末一台でできてしまうのである。

これまではFire端末+モバイルPC、もしくはKindle端末+Fire端末という形で実現していたのだが、それがWindows端末一台で解決してしまうのである。これだけでも素晴らしい前進だと言える。

今後に大いに期待したい。