マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


Kindle本を誰に読み上げさせるか問題

昨年末頃に勝間和代Kindle Fire HDKindle本の読み上げ機能を使っている、ということを知った。

katsumakazuyo.hatenablog.com

Kindle本の読み上げ方法は、この記事にあるとおり、いくつか方法がある。

Fire HD端末(第7世代以降)、Android端末、iOS端末を使って、自分でもいろいろ試してみた。

確かに、この中であればFire HD(第7世代以降)が最も使い心地がいい。また、読み上げの精度も高いように思う。

とはいえ、所詮は自動読み上げ。読み間違いもそれなりに多いし、「なんでそうなるの?」と思えるような誤読や読み飛ばしがある。

誤読の例には、こんなものがある。

「雲母」 …… 「うんも」と読んで欲しいのだが、「きらら」と読まれてしまう。
「喘息」 …… なぜか二音くらいの聞き取れない発音になる。
「々」 …… いわゆる繰り返し記号は、上の文字によって読み方が変わるので、読み飛ばされる。
「IT」 …… 「イット」と読んだり「アイティー」と読んだり。どう判定しているのか不明。
「赤味がかった」 …… 「アカアジガカッタ」
「青味がかった」 …… 「アオアジガカッタ」
「怖れる」 …… 「コワレル」どうやら「怖い」という読みしか考えてないらしい。
「一九五八年」 …… 「イチキューゴジュウハチネン」これはまぁ慣れる。

※試したのはスティーブンキングの『IT』合冊版

試した例が少ないので、ほかにもいろいろありそうだが、意外と読み間違いは少ないと思った。

前後の文脈で判断できるものはそれほど困らないのだが、なんでそうなるのかわからないものについてはどうしようもない。

「一日中」を「ツイタチジュウ」と読んだりというのは自動読みでは仕方ないが、こういうのは文脈で理解できる。

iOSでは、読み上げ方辞書があるので、読み間違いを少なくすることも可能らしい。Fire HDには今のところ辞書機能はなさそうである。

一方、Windowsソフトで『一太郎』のプレミアム以上で付属する『詠太』も試してみた。

私が所有しているのは2017年の『一太郎』に付属していた『詠太7』。

テキストを読み上げてくれるソフトなのだが、これが期待以上に優秀だった。

読み上げ速度が調節できるほか、辞書機能もある。音声も4種類から選べ、高さも調節できる。

試しにKindle for PCでKindle本の本文をコピってみる。そのままコピペすると、文節毎に余分な半角スペースが入るため、置換で抜くなどの操作が必要だが、Fire HDより自然な発声で読んでくれる。

plaza.rakuten.co.jp

Kindle形式でダウンロードし、途中にEPUB編集ソフトを通してテキスト化&HTML化すれば、一冊まるごと読ませるということもできるらしい。MP3にするには「録音」する必要があるそうだが、試してみる価値はあるかもしれない。しかし、一冊7時間はちょっとしんどいけど(汗)。
#追記:どうやらDRMを解除しないといけないらしい。それならいいや。

音声読み上げソフトには、ほかにもAITalk3(こちらは音声保存機能があるらしい)や、無料のソフトもあるようだ。

手間をかけるのであれば、こういった有料読み上げソフトを使うのもいいだろう。しかし、手間をかけても結局完璧なもの(Audibleのような)ができるわけでもないので、多少の読み間違いには目をつぶって、Fire HDの標準読み上げ機能で満足しておく、というが現実的なところだろうか。

そのうちOS標準の読み上げ機能も劇的に性能アップしていくだろうと期待して。