マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


 COWON A2の使い勝手

A2-20-WH 20GB@AVWatch (Amazon) ★送料無料★20GB HDDと4型ワイド液晶を搭載ポータブルマルチメディアプレーヤー 20GBCOWON A2... (楽天)
というわけで。

現在発売されているPMP(Portable Media Player)の中で最も使えるんじゃないかと思っているCOWON A2のお話。

DivXXviDならほとんど問題なく再生してくれるので、せっせと手持ちの動画をエンコードしまくっています。MPEG2よりサイズが小さくできるので、保存メディアも節約できますしね(これまで保存しておきたい動画はMPEG2⇒DVDオーサリングしてDVD-Videoにしていた)。

変換の仕方などはまぁその手のサイトに任せることとして(AutoGKやらFairUseやら、世の中にはいろいろ便利なものがある)、ここではあまり触れません。DivX5.2.1の1500kbps、720×480、MP3ステレオ128kbpsあたりの設定だとめちゃくちゃ綺麗です、とだけ書いておきます。変換元フォルダも変換先ファイルも2バイト文字は使うと失敗するみたい(AutoGKもFairUseも)なので、それにさえ気をつければ何も問題はなさそうな勢いです(なんのこっちゃ)。

うちの環境だと、どうもTE3XPを通してDivXに変換したファイルがCOWON A2と相性悪いようで、Windowsでは再生できてもCOWON A2では再生不能だったりします。いろんな組み合わせ(DivXを古いバージョンに入れ替えたり)しながらやってみましたが、どうもうまくいかないので諦めてしまいました。

とまぁ、落ち着くまでにはいろいろ紆余曲折したんですが、一度変換環境が安定しちゃうといろいろ試すのも面倒になってしまいます。AutoGKの最新版2.26やDivX6.03なども試した方がいいんでしょうが、全然試す気になれません。やれやれ。

基本的に動画再生に関してはほとんど非の打ち所がないくらいです。高精彩だし、字幕もくっきり。16:9なのでPSPで観るのとあまり変わらない感じです。まぁ直射日光の下だと自分の顔がくっきり映って観にくい、というのもPSPと同じです(汗)。日光の下ではZenVisionの方が視認性は高そうです。

PSPより体積が小さい割に結構重いので、電車の中で片手で本体を支えて観てると手が疲れます。付属の革ケースが、なんとも昔のラジオっぽい安っぽさなんですが、手に持つと意外としっくりきたりします。両手で持つポジショニングができれば問題ありませんが、満員電車で立ってるときなどは素直に諦めた方がよさそうです(汗)。

付属の革ケース@COWON JAPAN

PSPの場合、2時間ものの動画だとH.264の768kbpsだと1GBのメモリースティックDUOに1本しか入れられなかったので、結構入れ替えが激しかったんですが。COWON A2の場合、20GBのHDDなのでそんなに入れ替える必要はありません。

まぁ、それでも少ないと思う人もいるでしょうが、音楽と違って動画はそう何度も何度も繰り返し観るわけではないので、何もライブラリーを全部入れてしまうこともないんですよね。比較的再生回数が多いPVはiPodに任せるとして、COWON A2にはとりあえず観たいドラマなどを変換して入れています。

うちのPCではDivXへの変換にちょっと時間がかかってしまうのがツライですが、それでも変換を夜中にしかけておけば、変換サイクルの方が観るサイクルより早いので特に問題はなさそうです。DivXハードエンコード用のボードがあればさらに快適になるかもしれませんが(ちょっと調べてみたところ、MPEGDivXをハードウェアエンコードできるボードはないんですね、意外と)。

映像入力をそのままMPEG4に変換することもできるようですが、これはまだ試してません。なんでもDVDからそのままごにょごにょ。ごほんごほん。なんて灰色なんだ(汗)。

まぁ何はともあれ。入ってるデモ映像も全部ハングルだし、全体的に韓国っぽさが漂ってるこの製品ですが、出来はかなりイイ感じです。日本ではなかなかこういう製品は作れないんだろうなぁと思います。

ただ、気になるのは日本映画のセリフの聴き取りにくさ。日本映画にも字幕付けたくなっちゃうときがたまにあります。日本映画って、なぜか小声で聴き取りにくいセリフが多かったりするんですよね。まぁ、電車の雑音の中で観るなんていうのは想定外だろうから仕方ないんだけど。それでも雑音で聴き取れなかったりすると「もっとはっきりしゃべれよな」と思ってしまいます。いやほんと、多いんですよ、そういう場面が。

なんだか話が関係ない方向に行ってしまってますが。そんなところです。iPodPSPと変遷してきた電車の中での動画再生環境なんですが、ようやくCOWON A2に落ち着きそうです。


韓国のCOWONサイトのCOWON A2ファームウェア(Excite翻訳経由)によると、ファームV1.46(ベータ版)が出ているようです。中でも注目は「MPEG1 動画支援」。これまで、MPEG1再生不可だったのにファームで対応するようです(いかんせん翻訳経由なので詳細がわかりませんが)。こういう姿勢は嬉しい限りです。

これに対してはアメリカのユーザーも気にしているようです。

New beta A2 Firmwareと、思ったら12/13付けでアメリカでもリリースされたようです。日本版はもう少し先かな?



試しにやってみました。

アメリカのサイトからダウンロード。通常のファームアップと同様、解凍したファイル類をCOWON A2のrootに置き、ポッチリを押しながら電源ボタンを押すと、ファームアップ開始。

起動すると、表示言語が英語に戻ってしまいますが、設定で日本語に戻せます。

履歴が一旦クリアされてしまうし、時刻も初期化(1970年!)されてしまいます。本体で確認すると、ファームバージョンはV1.46Cとなっていました。

動画の再生状況も特に問題なさそうです(というか、DivX再生に関しては正直何が変わったのかよくわからなかったりして)。

試しにMPEG1を再生させてみたけど、普通に再生できました。720×480,MPEG1,29.97fps,4000kbpsあたりでやってみました。TE3XPでMPEG2をMPEG1に変換。2分程度で68MBもあります。

これくらいのビットレートだと、Infomation出すのにもっさり感あるし、再生も若干カクつくけど、 一応再生はできました。再生画質自体は非常に綺麗です。

もちろんDivXの方が圧縮率も高いので、わざわざMPEG2をMPEG1にするメリットはないですが、今後もファームで対応コーデックを増やすかもしれないということで期待できるファームですね。

ただ、ビットレートの高いファイルを読み込んだり停止したりする際、処理が重過ぎるのか反応が非常にもっさりします。おまけに運が悪いとそのままフリーズしてしまいます。

このあたりはまだまだ改善の余地のあるハードっぷりを感じさせてくれます。