かみさんもようやく「赤毛のアン」を最終回まで観たようです。
昨日は泣き疲れたと言ってました。
で、そういえば同じ週に借りてきてた「コラテラル・ダメージ」の感想を書いてませんでした。
いや、書くのを忘れていたということはさほど書くことがなかったということの裏返しではあるんですが。
要はテロリストへの復讐ものなんですよ。
でもこの手の話って、完全にマンネリなんですよね。
ストーリー的にも新しいものもなし。
というか、やはり同時多発テロ以降、現実のテロがああまで生々しく劇的であったために、いかなる映画的空想も現実の前には陳腐に見えてしまうようになってしまったんでしょうね。
いかに手口を巧妙にして、人間関係を複雑に描けたとしても、現実のビン・ラディン=アル・カイダにはかないそうもないな、と。
それに対する米国の報復手段も、結局は近代軍事兵器の大量投入による一方的な軍事攻撃以外にはないのだ、という現実が余りにもリアルに感じられるわけです。
そうなると、テロ集団に対して個人が本拠地に乗り込んで復讐するだの、テロ集団が個人の意思によって動いているだのという幻想は、途端に説得力を失ってしまうんですよね。
テロをする側にも理由がある……ってことを一瞬提示したような気がしたんだけど、結局テロリスト=悪の図式は最後まで変わらず。
最終的にはテロを描くのならばビン・ラディンを映画化しないといけなくなるんでしょうね。徹頭徹尾現実路線で。ブッシュの教書演説なみの米国マンセー路線ではなく。
なぜアル・カイダや北朝鮮は米国をあそこまで非難するのか……それを米国自身が徹底的に描ききった映画が作れれば……観る価値があるのになぁ、と。そんなことを思ってしまいました。
あ。そうそう。
シュワちゃん、そろそろアクション俳優としては限界でしょう(笑)。