マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『白い巨塔(唐沢寿明版)第1部』 これはハマるわ

白い巨塔 DVD-BOX 第一部
昨年からフジで放送されたドラマなんですが。こんなにハマるとは思ってませんでした。

実はまとめて第1部全部観てしまったんですが、見ごたえたっぷりでした。

唐沢寿明演じる天才外科医財前五郎が、国立浪速大病院の第一外科教授になるまでを描いたのが第1部になってます。

教授選にからむ教授たちも、財前又一、大阪医師会会長など、役者が揃ってて面白いです。

財前五郎の愛人ケイ子役の黒木瞳、天真爛漫な奥さん役の若村麻由美、東教授の娘佐枝子役の矢田亜希子、東教授夫人役の高畑淳子など、女性陣も個性たっぷり。

思わず原作まで買って読み始めてしまいました。

でも原作とはまるっきり雰囲気が違うんですね。

原作は昭和40年頃の作品なので、全体的にやはり時代が感じられます。文章も妙に読点(、)が多くて読みづらい。「」の中のセリフには句点(。)がまったくなかったり。今の文法と何かが違う感じがします。漢字の使い方とか。

原作での財前助教授の給料は5万7千円也。うち2万円を実家の母への仕送りに、さらに2万円を愛人に与えているそうな。

子供もふたりいるし、原作の描写では財前五郎はかなり男っぽい感じになってます。唐沢版はかなりクールで繊細な感じでしたけどね。

ストーリー自体も随分違っているようなんですが、そういうのを対比しながら楽しめます。

田宮二郎版も全部観ないとなぁ、こりゃ。